高配当株投資を始めたのは、2020年の春。
まさにコロナショックで株価が大きく下がっていた頃でした。
「今がチャンスかもしれない」
「この下げ相場なら、利回りの高い銘柄がごろごろある」
そんな感覚で、半ば勢いで買い始めたのがきっかけです。
あれから5年。
配当金は確かに積み上がってきました。けれど、ずっと順調だったわけではありません。
実際には、何度も「もうやめようかな…」と思う瞬間があったんです。
今回は、そんな“やめたくなった場面”と、どうやってそれを乗り越えてきたのか。
これから高配当株投資を始めようと思っている方や、続けている方に向けて、
自分なりのリアルな経験談を書いてみようと思います。
やめたくなった瞬間①:含み損に耐えられなくなったとき

高配当株は安定感がある──とよく言われますが、
実際には、けっこう値動きのある銘柄も多いです。
特に私が投資を始めた2020年は、まさにコロナショック直後。
買ってすぐに反発するかと思いきや、株価がさらに下がって含み損が膨らんでいく…
そんな局面が何度もありました。
「なんでこんな下落してる株を買っちゃったんだろう」
「利回りが高いのは、リスクが高いからじゃないのか?」
配当狙いのつもりだったのに、結局“安物買いの銭失い”なんじゃないかと、自信がなくなった時期もありました。
▶ どう乗り越えた?
それでも手放さなかったのは、実際に配当金が入ってきたからです。
- 減配しなかった企業
- 淡々と配当を払い続けてくれたETF
- 株価は下がっても、口座には現金が振り込まれていた
これが、当時の私にとって大きな支えでした。
高配当株投資は、“評価損益”ではなく“キャッシュフロー”に注目すべき。
その原点に立ち返ることができた瞬間でもありました。
やめたくなった瞬間②:配当が少なくて実感が持てなかったとき
投資を始めた頃の配当金なんて、正直なところ数千円レベル。
「これ、意味あるのかな…?」と感じた時期もあります。
SNSを見れば、毎月数万円の配当をもらってる人がずらっと並んでいて、
「自分とはレベルが違いすぎる」と落ち込んだりもしました。
▶ どう乗り越えた?
地道に、毎月の配当金をノートやスプレッドシートに記録するようにしました。
最初はわずかでも、半年、1年と続けるうちに、
少しずつ受け取り額が増えていることに気づけます。
そして、「これは今日のスマホ代をまかなえた」
「これは外食1回分になった」
そんなふうに、生活に直結する使い道をイメージすることで、金額以上の価値を感じられるようになりました。
比べるのは他人じゃなくて、“昨日の自分”。
これが、継続のコツだと思っています。
やめたくなった瞬間③:生活に余裕がない時期に資金を投じ続けることの不安

高配当株投資は、じっくり積み上げていくタイプの投資です。
とはいえ、投資を始めた当初は、副業も始めたばかりで家計に余裕があったわけではありません。
私は日本株も1株ずつ少額から買っていたので、「まとまった資金が必要」ということはありませんでしたが、
それでも「このお金、本当に投資に回していいのか…?」と迷ったことは何度もありました。
将来のために投資をしているはずなのに、目の前の生活がギリギリになるのは本末転倒ですし、
特に収入が不安定な時期は、投資を続けることそのものに不安を感じていました。
▶ どう乗り越えた?
配当金が少しずつ、でも確実に**“生活費の一部をカバーできる存在”**になってきたからです。
たとえば、
- 月々の通信費
- 子どもの保険料
- ちょっとした外食
こういった支出を配当金でまかなえるようになると、
「投資した意味、ちゃんとあったな」と思えるようになりました。
すぐには実感しにくいけど、続ければじわじわ効いてくる。
それが、高配当株の強みでもあると感じています。
続けるコツ:「配当金に役割を持たせること」
私がモチベーションを保てている理由の一つが、
配当金の“使い道”を明確にしていることです。
- 通信費に充てる
- 家族との食事代にする
- 子どもの教育費の足しにする
ただ“もらって満足”ではなく、
「配当金=生活の一部を支える手段」として活用することで、投資への向き合い方が変わりました。
まとめ:やめたくなっても、“続けた人にしか見えない景色”がある
高配当株投資は、派手さはないし、すぐに成果が出るわけでもありません。
でも、地道に積み重ねていくことで、少しずつ生活が楽になっていく。
その実感があるから、私は今も続けています。
何度もやめたくなったし、今でも悩むことはあります。
でもそのたびに、「続けててよかった」と思える出来事があって、今も投資を続けている自分がいます。
これから始める人にも、続けている人にも、少しでもこの経験が参考になれば嬉しいです。