はじめに
高配当株投資を始めて5年。
コロナショック直後から地道に続けてきた中で、あるときふと感じたことがあります。
「増配って、想像以上に強いな」と。
最初のうちは、利回りの高さばかりに目が行っていました。
でも、今では**“増配してくれる企業”こそ、長く付き合いたい本命銘柄**だと感じています。
この記事では、実際に保有してきた増配株を通じて、
配当の伸び・安心感・保有し続けるモチベーションなど、増配株のリアルな強さについてお伝えします。
増配株とは?ざっくりおさらい

まず簡単に言うと「増配株」とは、配当金を年々増やしてくれる企業の株のことです。
たとえば、1株あたりの配当金が
- 2020年:50円
- 2021年:55円
- 2022年:60円…
のように、持っているだけで毎年もらえるお金が増えていくイメージです。
利回りだけを見ていると気づきにくいですが、
長期で保有するなら「増配かどうか」は本当に重要なポイントになります。
実際に感じた“増配株の強さ”
では、実際に保有して感じた増配株の強みを紹介していきます。
✔ 配当利回りは「買った時点」だけじゃない
たとえば、利回り3.5%で買った銘柄でも、
3年後に配当が増えていけば、“取得額ベースの利回り”はどんどん上がっていきます。
これは実際に保有していたKDDIで実感しました。
毎年ちょっとずつでも配当が増えていくと、
「買ってからずっと持っててよかったな」と思えるし、再投資せずとも“複利”のような恩恵を受けられます。
✔ 下落相場でも持ち続ける理由になる
暴落が来たとき、真っ先に売りたくなるのが「配当が安定しない銘柄」。
逆に、「毎年ちゃんと配当を増やしてきた会社」は、信頼感がまるで違います。
たとえば、伊藤忠商事や三菱商事。
株価が多少上下しても、「この会社は減配しない」という安心感があるので、慌てて売る必要がなくなるんです。
これって、投資を続けるうえでめちゃくちゃ大事です。
“心の支え”と言ってもいいくらい。
✔ 自分の生活に「ちょっとずつ効いてくる」
増配って、派手さはないけど“じわじわ効いてくる”んですよね。
たとえば──
- 以前は配当でスマホ代だけだったのが、
- 今はスマホ代+サブスク代もカバーできるようになったり
生活に溶け込んでいく感覚があって、「資産が育ってる実感」が持てるようになります。
増配株とどう付き合っていくか?
私の場合、増配株は「がっつり売買する銘柄」ではなく、
**“ずっと持ち続けて育てていく存在”**だと思っています。
銘柄選定のときに見るポイントはシンプルです:
- 過去5年〜10年の増配実績があるか
- 売上・利益が安定しているか
- 減配リスクが小さい業種か(通信・商社・インフラ系など)
これらを見て、「安心して持てそう」と思えたら買うようにしています。
増配株を持つことで得られたもの
増配株を持っていて感じるのは、ただ配当金が増えるだけじゃなくて、
自分自身の“投資への向き合い方”も育ててくれるということです。
- コツコツ投資を続ける習慣ができた
- 短期的な株価に振り回されなくなった
- 配当=“生活をちょっと楽にする道具”として活かせるようになった
こういう変化って、実は大きいと思います。
まとめ|増配株は“地味に強くて、長く頼れる相棒”
高配当株投資をしていると、つい「今の利回り」に目が行きがちですが、
長く続けていると、増配してくれる企業のありがたみが本当によくわかります。
特に、KDDIや商社株など、実際に長期保有されている方は多いと思いますが、
「地味だけど強い」「配当の積み重ねが頼れる」──そんな感覚がきっとあるはずです。
今の利回りよりも、「5年後、10年後にどうなっているか?」
そこまで見据えて、“育つ株”と付き合っていくのも、高配当株投資の醍醐味の一つだと思っています。